幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
「ひえっ!!」


驚いて目を見開いた玲音の頭めがけて、かかとを垂直に振り下ろす。


すると、玲音の頭にかかとがヒットする寸前のところで

玲音の腕に足をはじかれた。


思わずバランスを崩してよろけると、さっと玲音に支えられた。



「りりちゃん、大丈夫?」



ムムっ……

なんだか悔しい……



するとそれを見ていたお母さんがうわずった声を出した。



「り、りり花?!

あなた、玲音くんになにしてるのっ?!」



体を起こすとお母さんに詰め寄った。



「だって、末永くとか、病めるときとか会話がおかしいでしょ?!

どうしてそんな話になるの?!

私達、ただの幼なじみなのっ!


そもそも10000歩譲ってお母さんもニューヨークに仕事があったとして、

どうして私と玲音が二人で暮らさなくちゃいけないの?!」




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