幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
すると、後ろからいきなり玲音が抱きついてきて息が止まりそうになった。
「り~り~ちゃん♪
深刻な顔してどうしたの?」
「ちょ、ホントにやめてっ!!苦しいってば!!」
「本当は嬉しいくせに~♪」
そう言って、私の正面にまわった玲音が目を丸くして驚いた。
「わわっ、ごめん、りりちゃんっ!
マジで苦しかったんだ。顔、真っ赤!」
そんな玲音に力なく拳をふるうので精一杯…
「あ……」
沙耶ちゃんがロッカーから体操服を取り出しているのを見て気がついた。
「どうしたの?」
「ぼーっとしてて、ジャージ家に忘れてきちゃった。3時間目、体育だよね?」
「じゃ、見学?」
「そうしようかな」
すると、それを聞いた玲音が笑顔になった。
「りりちゃん、俺のジャージ貸してあげるよ。
俺、部活用のジャージあるから」
「ありがと。でも今日は見学しちゃう」
「なんで?いつも俺のパーカーとか勝手に着てるじゃん?」
「だって、玲音のジャージ、汗くさそうだし」
「俺は汗すらも爽やかだよ?」
…そんなの知ってる。
玲音は汗かいててもなんだかいい匂いがする。
ただ、他の女の子が着ていたジャージだと思うと
ちょっとだけ抵抗がある。
なにより、こんなことを気にしている自分が、なんだかすごくいやだ。
「り~り~ちゃん♪
深刻な顔してどうしたの?」
「ちょ、ホントにやめてっ!!苦しいってば!!」
「本当は嬉しいくせに~♪」
そう言って、私の正面にまわった玲音が目を丸くして驚いた。
「わわっ、ごめん、りりちゃんっ!
マジで苦しかったんだ。顔、真っ赤!」
そんな玲音に力なく拳をふるうので精一杯…
「あ……」
沙耶ちゃんがロッカーから体操服を取り出しているのを見て気がついた。
「どうしたの?」
「ぼーっとしてて、ジャージ家に忘れてきちゃった。3時間目、体育だよね?」
「じゃ、見学?」
「そうしようかな」
すると、それを聞いた玲音が笑顔になった。
「りりちゃん、俺のジャージ貸してあげるよ。
俺、部活用のジャージあるから」
「ありがと。でも今日は見学しちゃう」
「なんで?いつも俺のパーカーとか勝手に着てるじゃん?」
「だって、玲音のジャージ、汗くさそうだし」
「俺は汗すらも爽やかだよ?」
…そんなの知ってる。
玲音は汗かいててもなんだかいい匂いがする。
ただ、他の女の子が着ていたジャージだと思うと
ちょっとだけ抵抗がある。
なにより、こんなことを気にしている自分が、なんだかすごくいやだ。