拝啓
手紙
拝啓
冬也(とうや)様。
お久しぶりです。
お元気ですか?
あれから何年経ったか覚えていますか?
私はあの頃の貴方の事を今でも昨日の事のように覚えています。
あの頃の貴方は何時もふわふわとした優しい空気の中に居たこと、そして私はその空間に憧れて、そして焦がれていました。
私は貴方を慕っていました。
貴方を何時も見つめていました。
貴方のバイクに乗る事がとても好きでした。
私が貴方を慕っていたのを貴方はご存知でしたか?
きっと貴方は知らなかったことでしょう。
良いんです。それで、貴方は私の永遠の憧れる貴方で、そして決して私の手の届かない人で、その事で私は生涯貴方に恋をし続けられるのですから。
その事で貴方は何も気にすることは無いのです。
私の、私だけの片想いなのですから。
私は貴方に恋をし続けることで、自分が一番輝いていたあの頃に居続けられるのですから。
冬也様。
私は貴方に感謝して、そして貴方の幸せを切望しています。
だから、貴方はご自分の幸せになることをして下さい。
貴方が笑顔で幸せな姿を見ることが私の幸せなのですから。
私は