初恋はアイドル!?
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あぁー。最悪...。
キャー!カッコイイー!こっち向いてー!などの言葉が聞こえる。
どこが、カッコイイんだか。(笑)
「ねぇー、奏ぇー帰ろーよ。」
私は、今友達に連れられて興味ないアイドルのライブに来ています。
私の幼稚園からの親友の園原 奏。
奏は、今アイドルに夢中。
私には、全く理解が出来ない。
「ねぇー?まだ、終わんないの?」
「えぇー!今が1番いい所なんだよ?わからない?」
わかるわけないでしょー!!
まぁいいや。トイレにでも行ってこよ。
「奏、私トイレに行ってくるねー。」
はぁー...ここどこだろ...トイレに行った所までは、いいけど...。
そういえば...私、致命的な方向音痴だったぁー!!どーしよーこのまま一生辿り着かないかもしれない...。そうだ!奏に電話...
ピーーー
嘘だろぉーー!
こんな時に充電切れかよ!ほんとにどうしよう...。
ドンッ!
キャッ!
「ごめん!大丈夫っ!?」
この人は...確か...!!さっきステージにいた人!?ってことは、この人アイドル!?
「あっ!大丈夫ですっ!ほらっ!こんなに元気ですし!」
クスクス
ん?今笑った!?今のそんなにおかしかったかな?
「あのぉー...私、今何か変なことしましたか?」
「あっ!ごめんねっ!べつに変な意味で笑ったわけじゃないから!ただ元気いっぱいだなって思っただけだから!」
なんだよかったー!
まぁ元気いっぱいだなって言われたの今日が初めてじゃないからな...
「あっ!そーだ!メアド交換しよ!」
「へっ?」
今、この人見知らぬ人にメアド交換しよって言ったよね?
「あっ!ごめん!名前も知らないのに突然メアド何か聞いちゃつて!」
「俺は、桜木 翔!」
「君は?」
「わっ私は、安藤 恵です!」
「そっかー!恵ちゃんって言うんだ!可愛らしい名前だね!」
「そうですか!?」
「うん!とっても可愛い名前だね!はい!メアド!」
えっー!?
まっまさかナンパ?
でもアイドルに限ってナンパは、ないだろ。ナンパ何かしなくても充分モテるし!
まぁいいや(笑)
「あっ!ありがとーごさいます!」
「暇なときいつでもメールしていいよ!」
と言ってどこかへ行ってしまった。
「はぁー...昨日のライブちょー楽しかったなー。また会いたいなー!次のライブも絶対行こうね!恵!」
凄い笑顔で私を見てきた
「えーっ。またライブ行くの!?」
絶対、行きたくないんだけど...
「おーい、席つけ〜」
と先生の声が聞こえる
ナイスタイミング先生!
「じゃ席着くね」
「あーわかったー!
じゃあライブの件考えといてね!」
スルーしとこう。
「おーい静かにしろー。今日は転校生を紹介するぞー」
ん?こんな時期に転校生とか珍しいな。
私は誰が、来るのかと思い転校生の方をみた。そしたら、この前会った人達が、変装して前に立っていた!
私は、びっくりしすぎて思わず声をあげてしまった。
最悪だ...
なぜ、こんな所にわざわざ来るのだろうか...
はぁー。今日は何か最悪の日になりそうだな。