勇者と魔王の弟子の物語
勇者と少女
……終わりの町、アヴィニョン
そこは、魔王の城から一番近くにあり、支配されている。
人々は怯え、魔物が町に巣食い治安は最悪。
…のはずだったんだけど…
「おやぁ、ばあさん!今日もいい天気じゃのう」
「かくれんぼしようぜ!鬼誰にするー?」
「こんにちは!美味しいパンはいかが?」
……なんだ?この平和な町は?
草木は生い茂り、人々は生き生きと生活している。
下手すると国で1番と言っていいほどに平和だ……
俺が呆然としてると、足元にオレンジがひとつ転がってきた。
「…そこの赤い髪のお兄さん!すみませんが、そのオレンジを拾って貰えますか?
今、両手が塞がっていて…」
足元のオレンジを拾い、声の主を見ると
そこには……
「ありがとうございますっ!」
…超がつくほどの美少女が立っていた。