ながれぼし



―――――――



「いらっしゃいませー」



自主練する気分にはなれなくて



春人の埋め合わせということで



店を手伝うことにした。



「雪!牛乳買ってきて」



「りょーかい」



―カランカラン



「お」



さっきまでチラチラ降っていた雪は



いつのまにかボタン雪に変わり



街を白く染めていた。



「はあ…」









春人





あたしなんも知らんかったよ





ずっと





あんなに近くにおったのに…





なんも知らんかった






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