ながれぼし



春人は


次の日からまた


バイトに復帰した。






あの日のことなんてなかったかのように







あたしは何も知らなかったかのように








いつも通りの春人に戻っていた。







だからそのまま




あの日のことを





口に出すことはなかったけど










あたしはあれから




あの日の春人の顔を










忘れたことはありません








ずっと気がかりだった。










でもこわくて



それ以上踏み込むことが






できんかった







それをあたしは





今でも後悔しています。






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