ながれぼし
予感
「大丈夫、大丈夫、て…
ほんまに大丈夫な気がしたよ」
「雪が言うてくれたんよ?
”大丈夫“って」
「ん?」
そしてあたしは思い出した
いつかの、春人の弱さを見たあの日を
「思い出した?」
「うん……はは!
春人、いつもありがとうね
春人がおらな、きっと今のあたしはおらんよ」
「…」
「これからもあたし
春人がおらなあかんわあ!」
そういった後になんか照れて
1人で笑い飛ばした
「そんなん言うな…」
…………え?
春人?
「お前…っ、そんなん言うなよ〜…」
今にも消えそうな
震えた声で言った。
いつかの
苦しそうな顔をして。