ながれぼし
「雪…!雪っ!」
「…あ!ごめん!!どしたん?」
「あれちゃう!?パン工場」
お母さんが指さす先には
大きな建物
「うん!絶対あれ〜っ!!」
いい歳になった親子2人ではしゃぎ
少し急ぎ足になりながら
パン工場へ向かう
――――――――
「着いたあ!」
「お母さん疲れたわ〜」
「なに言よんお母さん!これからこれから★
えーとどうしよか?
連絡しとったはずやから…
お母さん英語駄目やけん日本の人に案内してもらえるけんな♪笑」
「あら…日本の人もおるんやね」
「みたいよ〜」
トントン
誰かがあたしの肩をたたいた
「あの…。佐野雪さんですか?」
「あ、はい……
………………!」
次の瞬間
雪は言葉を失い
その場に崩れ落ちた