ながれぼし




「雪…!雪っ!」



「…あ!ごめん!!どしたん?」



「あれちゃう!?パン工場」



お母さんが指さす先には



大きな建物



「うん!絶対あれ〜っ!!」



いい歳になった親子2人ではしゃぎ



少し急ぎ足になりながら



パン工場へ向かう





――――――――





「着いたあ!」


「お母さん疲れたわ〜」


「なに言よんお母さん!これからこれから★

えーとどうしよか?
連絡しとったはずやから…
お母さん英語駄目やけん日本の人に案内してもらえるけんな♪笑」


「あら…日本の人もおるんやね」



「みたいよ〜」




トントン



誰かがあたしの肩をたたいた




「あの…。佐野雪さんですか?」











「あ、はい……
………………!」






次の瞬間




雪は言葉を失い



その場に崩れ落ちた






< 197 / 248 >

この作品をシェア

pagetop