ながれぼし
「雪は、元気かなあ」
「…?」
突然の松浦さんの声に
雪は顔をあげた
「あいつバレー、まだ続けよんかな?」
「頑張り屋やけんなあ、体壊してないかな」
「雪はもう、俺のことや、忘れてしまったかなあ………」
「昨日夢に雪がでてきたんよ!」
松浦さんは1つ1つ
諭すように言う
そのどれもが
心に落ちてきて――
「雪は意地っ張りやけど、めっちゃ優しい子なんやで」
――――――――
「雪が元気だったら…俺はいくらでも頑張れる」
―――――
「…!」
松浦さんは優しい顔をして言った
「雪、雪って―…いつも春人が言うてたんやで」