ながれぼし






―バサバサッ



弁当を入れていた袋が手から滑り落ちた




「…春……人…」



「おぅ」



「…春人っ……!」






春人の元に駆け寄り




シーツにしがみついて




大声で泣いた






「雪ー…泣くな泣くな」




そういう春人の目にも




うっすらと涙が溜まっていた






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