ながれぼし



「あかんなあ。そんな大事な友達、失ってしまった」

自嘲するように笑うと、絵里は


「友達ねえ…


まだ遅くないんちゃう?

雪がちゃんと誤解を解けばまとまる話やと思うよ」



絵里の言葉には
やけに
説得力がある



「………そうかな?」


そうかな
春人、仲直りしてくれるかな?


「絵里。ありがとう!
春人探してくる!」


春人、まだ学校おるかなあ?
とりあえず探してみよう。


ひらひらと手を振る絵里の後ろから突然声がした。


「絵里ちゃん?」

「ああ!横山くん」

「今、雪おらんかった?」

「おったおった!
も〜〜
横山くんのおかげで大変よ!笑」

「えっ俺?なんで!?」



―――――



「春人!春人〜」



どこ探してもおらん






やっぱりもう帰ったんかな






どこよ…春人…。





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