ながれぼし
イジメ。
この世でこんなに
残酷なものはないんじゃないか
そう思える程
苦しかった。
「死ね」
机に書かれた落書き
春人に気付かれる前に
その残酷な文字を
涙を堪えながら
必死で消していた。
あたしはそんなに強い生き物ではなくて
「死ね」という
何気ない言葉1つに
揺らいでしまう。
そんなあたしを支えてくれていたのは絵里だった。
絵里はあたしから離れんでおってくれたね
それがどんなに支えになったか
ほんまに大切なものが
あたしから離れて行かん限りがんばれた
やけんあたしはがんばれたんよ。
あんなに辛いのに
春人に隠し通そうとできた自分
あの頃は
ある意味意地かと思ってた
でも、
きっと春人が好きだったからやろうなあ―