みんなの冷蔵庫(仮)2
「みんなもうご飯食べてるよ。早くおいで」


ご飯?
もしかしてまた佐田さんが作ったの?!

と、複雑な気持ちで食堂に入ると、テーブルの上にはいくつものケーキが並べられていた。


「おはようございます。朝からケーキですみません。一応朝食っぽいパウンドケーキタイプにしましたが、レーズン食べれます?」


佐田さんがまた昨日のエプロン姿で、紅茶ポットを手にこちらに微笑みかけてきた。

まるで昨日何もなかったような笑顔に、胸は少し痛むものの、正直救われている自分がいた。



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