みんなの冷蔵庫(仮)2
二人が出て行くと、京極が新聞を畳んだ。


「少し早いが出るか? くららに着替えもいるし」


そう言うと京極は立ち上がる。

私は慌てて口の中のケーキを紅茶で流し込み、カップを片付ける。

厨房から戻ると、京極が誰かと携帯電話での通話を終えたところだった。


「着替え借りられるそうだ。こんな時間じゃ店も開いてないしな」


京極はそう言ってズボンのポケットから車のキーを出した。

今日の私の格好は、昨日のデニムのショートパンツに、ピンクのカットソー姿。

この格好がそんなに駄目なんだろうか。

というか京極はスーツだし。

スーツじゃないと行けないような場所に今から行くの?!



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