みんなの冷蔵庫(仮)2
不安でいっぱいの私には目もくれず、京極はスタスタと歩き出した。


「車を回してくるから、玄関で待ってて」


シグマと京極の使ったカップも下げて玄関に向かうと、ちょうどその時ドアが開き、京極が隙間から顔だけ出した。


「行くぞ」


外に出ると、目の前にシルバーのジャガーがエンジンをかけたまま停まっている。


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