みんなの冷蔵庫(仮)2
京極が助手席のドアを開け、乗るように目で促した。

一連の動き全てがとても優雅で、まるで自分がお姫様にでもなったような気分でボーっと見とれてしまう。

すぐに理性が「変態」の二文字を呼び起こしてくれなかったら、また細胞が騒いでしまうところだった。

大分京極に対して免疫が付いてきたみたいで、無駄にドキドキはしなくなってきた。


「助手席でいいの?」


昨日佐田さんに後ろに乗るように言われた事を思い出し、乗るのを躊躇っていると、京極はフンと鼻で軽く笑った。


「いい。面倒臭い」


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