みんなの冷蔵庫(仮)2
「おかしいだろ? どこからそんな大金が出てきたのか。必ず裏がある。今からそれを確かめに行くんだ」


そういって京極はウィンカーを出し、車を小振りのお城みたいな建物前の広々とした駐車場に入れた。

気が付くと閑静な住宅街の奥まった場所に来ていて、その建物の周りはぐるりと背の高い木々が囲い込んでいる。


「その格好じゃなんだからスーツでも借りようと思って」


京極はそう言って入口に一番近いところに車を停めた。


「佐田の母親がやってる中華料理店だ」


京極はそう言って車から降りた。


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