みんなの冷蔵庫(仮)2
私もゆっくり降りる。

佐田さんのお母さん……

今の私は「佐田さん」に関する全てのことに敏感になっているからか、必要以上に緊張する。


降りてから二階建ての物々しい瓦屋根を見上げる。

横に広い造りで、白壁に黒々した瓦が本当にお城みたいで。

古木に墨で難しい漢字が書かれたものが立て掛けられていて、何て書いてあるのか読めなかったけど、それが看板みたいだった。

中華料理店というよりも、和食のお店か老舗旅館みたいに見える。


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