みんなの冷蔵庫(仮)2
どうして俺、ただ好きな子の幸せを願ってあげれないんだろう。

くららちゃんが欲しい。
ずっと一緒にいたくてたまらない。

これ、我が儘だよな。俺って……子供だな。



「体調悪いんですか?」


ずっと黙ったままだから心配したのか、リューマンが運転しながらチラチラこちらをみているのを感じた。


「ううん、ごめん。ちょっと眠くなっちゃってた。お見舞い連れてって」


本当は一刻も早くくららちゃんの所に行きたいんだけど、くららちゃんからリューマンを引き離したい、なんて悪い事考えてしまったりなんかして。

俺、悲しいくらいやっぱり子供だ。

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