みんなの冷蔵庫(仮)2
だから例え相手がリューマンでも、キョンキョンのためでも、俺はこの悪事に加担したくない、そう思う。

けど……これがくららちゃんのためなんだったら、できる。

何だってできる。


俺もくららちゃんのために嘘が付ける大人になりたい。


グラスの麦茶を一気に飲み干し、園長先生を見た。

少し考えるような顔をしていた園長先生が「そうだ!」とひらめいた。


「シグマくん、シオくんを連れて来て。シオくんは重雄くんと一番仲が良かったから、連絡先を知ってるかも」


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