みんなの冷蔵庫(仮)2
ここのみんなとは仲良しなんだけど、唯一あまり気が合わない同い年のシオくん。

何年も一つ屋根の下で生活してるのに、殆ど会話した事もない相手だけど、この場にいるよりはマシな気がしたので立ち上がり、園長先生に尋ねる。


「シオくん部屋にいるの?」

「多分いると思うのよ」

「じゃ行ってくる」


食堂を出る時に振り返り、リューマンを見た。

一瞬目が合ったけど、俺の方がそらしてしまった。

今のリューマンはリューマンじゃないんだ。

そう思わないと、少しだけ……本当に少しだけだけど、嫌いになってしまいそうで怖くって。


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