みんなの冷蔵庫(仮)2
「シオくんに用があって」


そう言うと、優くんは部屋の中をちょっと振り返り、ムスっとした顔で答えた。


「まだ寝てる」


やっぱり。
そうじゃないかな、とは思ってたけど。

俺は優くんの頭をくしゃっと撫で「また今度野球やろうね」と言って背中を押した。


「約束ね!」


優くんはそう言って手を振りながら駆けて行った。

シオくん、寝起き最悪だから起こしたくないな、と思いつつ、仕方なく部屋に入る。


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