みんなの冷蔵庫(仮)2
二つ並んだ二段ベットの左側の下段にシオくんはいた。

首まで捲り上げたタオルケットの隙間から、金髪に近い茶髪が見える。

ベットの側まで行き、枕元にしゃがみ込む。

高い鼻を押し付けるように枕に突っ伏し、静かに寝息をたてるシオくん。

白い頬に色素が薄く長い髪が沢山張り付いていた。


「シオくん」


そう言いながらそっと肩を掴み、揺さぶって起こそうとした。


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