みんなの冷蔵庫(仮)2
「二回?」

「会ったよ。あの、橋で」

「っ!!」


シオくんが何か言った後、リューマンは声にならない声を出し、肩を震わせた。

何?
何の話をしてるんだろう?俺には全く読めない。


「シグマさん、先に帰っていてください」


背中を向けたまま、リューマンがこっそりとそう言った。

なんで?
いきなりそんなこと言われても動けない。


「なんで? チビにも見せてやればいいじゃないか」


チビ。シオくんは俺をそう呼ぶ。
今はほんの数センチしか変わらないのに、未だにそう呼ぶ。


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