みんなの冷蔵庫(仮)2
「ねぇ、トキちゃん……トキちゃんは何をしようとしてんの? 何か良くないことなんじゃ……」


言い終わる前に口を塞がれる。
いつものトキちゃんのキスと違う、いきなり深いキス。

長く舌を絡ませて、何度も角度を変えて執拗に吸い付くキス。

やっと離してくれた時には、二人とも肩で息をしていた。

ずっと掴まれていた手首に痛みが走る。トキちゃんじゃないみたいだ。


「ちよみお金大好きだろ? 30になるまでに一千万貯めるんだって言ってたよね?」


そう言ってトキちゃんは私の肩をベッドに押し付けた。

仰向けに倒された私の視界は、馬乗りになったトキちゃんの瞳に釘付けになる。

どうしてそんな瞳をするんだろう。

 
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