みんなの冷蔵庫(仮)2
あの時とまるっきり一緒だ。
初めてトキちゃんに会ったあの時の目と同じ目。


「トキちゃん……」


胸が締め付けられる。
苦しい。

トキちゃんが私のことがお見通しなのと同じように、私もトキちゃんを分かってあげたいのに、できないことが。

苦しい。


トキちゃんは私から離れると、座ったままの状態で床に投げ出された私の足をベッドに乗せ、自分は床にひざまずいた。



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