みんなの冷蔵庫(仮)2
ちよみはただ黙って俺を見上げてくる。

丸く、大きな瞳。

じっと見つめられ、何と言っていいか分からず、頬に軽く口付けた



――俺は頭が悪い。

自分が「出来損ないの死に損ない」だということだけは知っているが、学校の勉強も好きじゃない、とかのレベルではなく、本当に全く分からなかった。


ちよみはなぜ、そんな俺に着いて来たのだろう。

もちろん、俺を好きだからだという事はわかっているし、最初からそれが狙いで近付いた訳だが、こんなに上手くいくとは思ってもいなかった。

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