みんなの冷蔵庫(仮)2
「シオ……妬いてる?」

「妬くか!」


ちよみから離れ、冗談めかして言うと、にこりともせずに即答される。

その相変わらずの無愛想ぶりに、ふっと笑いが込み上げる。

少し上がった俺の口の端を見て、ちよみが複雑な顔をした気がした。


「で、どうする? 今三日月行ったらヤバイよな……」


シオは組んだ腕を解き、右手指を顎や唇に添えた。

「俺よりシオの方が頭いんだから、シオが決めたらいい」

「丸投げすんなよ」

「だって……俺は今すぐ死んだっていんだ」


シオはさして驚きもしなかったが、横でちよみが息を飲む気配がした。

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