みんなの冷蔵庫(仮)2
「あと……一分か。結構長いね、三分」
シグマがそう言って目を細めて微笑んだ。
「うん……息、ちゃんとできてるかな……酸素あるのかな」
そう口にした途端、喉を押さえて苦しそうに転がる京極のイメージが浮かび上がり、一気に不安になる。
早く出して欲しくて、すがるようにシグマを見たけど、シグマは私に背を向ける体制で壁の時計を見ていた。
「愛って……愛情って、言葉で全て語る事ができたらいいのにね」
シグマの背中がぽつりとそんな事を言った。
シグマはまだ私の事が好きなんだと……いや、好きだと思い込んでいるのだと思うと、胸がきゅうぅっと苦しくなった。
シグマがそう言って目を細めて微笑んだ。
「うん……息、ちゃんとできてるかな……酸素あるのかな」
そう口にした途端、喉を押さえて苦しそうに転がる京極のイメージが浮かび上がり、一気に不安になる。
早く出して欲しくて、すがるようにシグマを見たけど、シグマは私に背を向ける体制で壁の時計を見ていた。
「愛って……愛情って、言葉で全て語る事ができたらいいのにね」
シグマの背中がぽつりとそんな事を言った。
シグマはまだ私の事が好きなんだと……いや、好きだと思い込んでいるのだと思うと、胸がきゅうぅっと苦しくなった。