みんなの冷蔵庫(仮)2
「ど、どうして……?」

「わかんないっ! いないんだ!」


私の口から思わず洩れた声を断ち切るように、シグマが叫んだ。


どうしたらいい?!


私に何ができる?

どうして……どうして出てこないの?!

シグマは歯を食いしばり、険しい表情のまま光を放ち続ける。

でも、そこには京極の影すら浮かんでこない。

シグマが肩で息をし始める。

このままじゃシグマがまた倒れてしまう。


「シグマ、ちょっと休んで」

「だってキョンキョンが……」

「いいから!」


シグマのすぐ横に立ち、怯えたような瞳を見つめた。

同じように不安でいっぱいの私が映っている。
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