みんなの冷蔵庫(仮)2
「シグマ! 私京極を迎えに行ってくるから。一時間しても戻らなかったら、もう一度挑戦してみて」


そう言いながら、両手に力を集める。


「だめっ! 絶対ダメ! やめて、くららちゃん!」


シグマは立ち上がろうとして膝に力が入らなかったのか、四つん這いになって、それでも必死に私を見上げて腕を伸ばした。


また自分の限界以上に力を使ってしまっている事は見て分かった。


「何か食べて休んでて。いい、絶対すぐに出そうとしちゃ駄目だからね。そんな事してシグマが倒れたら、私達もう終わりなんだから」


私は両手を胸の前でクロスし、手の平を自分に向ける。

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