みんなの冷蔵庫(仮)2
「やりますか? やるなら手助けしますよ。あなた、ぎりぎり未成年ですから」


ナメクジにそう言われ、私は京極に視線を移した。

京極は顔を上げ、一瞬何か言いたそうな目を向けてきたが、すぐにそれを伏せる。

何?!

何をそんなに落ち込んでるっての?!

涙こそ出てないけれど、京極の全身からはお葬式のような空気がにじみ出ていた。


今の京極はあてにならない。


「やる」


私は肩のナメクジにそう告げる。

やれるかわかんないけど、やるしかない。

シグマの負担を少しでも軽くできるのなら、やれるだけのことはやりたい。

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