みんなの冷蔵庫(仮)2
ナメクジは人くらいの大きさになると、さっきまで京極の方を向いていた頭を、ぐりんと私の方へ向けた。


「いいですか、私今から人っぽくなりますけど、かなりの美形です。びっくりしないでください」


そう言って、今度は京極の方を再び見る。


「私、胸はないけどかなりの美人です。エロい目で見たり、触ったりしないでくださいね。先に断っておかないとあなた油断も隙もなさそうなんで」


ナメクジがそう言ったかと思うと、その大きな体がピンク色に包まれた。

あの時の石や、私達が出す光よりももっともっと濃い、燃えるようなピンク。

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