みんなの冷蔵庫(仮)2
「さぁ、あなたの力を見せて下さい」
ナメクジは囁くようにそう言うと、小鳥の羽ばたきのように慌しく睫毛をしばたかせた。
そして手が肘から徐々に上がっていき、私の肩に触れる。
両肩に乗せられた手に、力が入っていく。
痛みはないけど、ぞわぞわする感覚。
寒気とかじゃなくて……変に気持ちよくて――それが、変。
柔らかい羽で撫でられたような、くすぐったさっていうか。
向かい合ったナメクジとの距離が近く、私はナメクジの整った顔をじっと見ることしかできない。
けれど体を伝う感触で、ナメクジの手が移動しているのがわかる。
ナメクジの硬い手は、最初はぎこちなく私の肩から肘までを上下に移動する。
そしてそれは段々滑らかになり、指先が踊るようにスムーズに動き出す。
ナメクジは囁くようにそう言うと、小鳥の羽ばたきのように慌しく睫毛をしばたかせた。
そして手が肘から徐々に上がっていき、私の肩に触れる。
両肩に乗せられた手に、力が入っていく。
痛みはないけど、ぞわぞわする感覚。
寒気とかじゃなくて……変に気持ちよくて――それが、変。
柔らかい羽で撫でられたような、くすぐったさっていうか。
向かい合ったナメクジとの距離が近く、私はナメクジの整った顔をじっと見ることしかできない。
けれど体を伝う感触で、ナメクジの手が移動しているのがわかる。
ナメクジの硬い手は、最初はぎこちなく私の肩から肘までを上下に移動する。
そしてそれは段々滑らかになり、指先が踊るようにスムーズに動き出す。