みんなの冷蔵庫(仮)2
「ちょっとだと?」


僕は野崎ちよみを見下ろしながら、思いきり睨みつけた。

僕のかわいいシグマやくららに危害を加わえるような、得体の知れない奴らと組んでおきながら、この開き直った態度に腹が立つ。

女性に対し、殴ってやりたい、と思う程の怒りは初めてだ。


「そうよほんのちょっとじゃない。旅行だっていきなり言われてもこっちにも都合があるから行かなかっただけでしょ。代わりに行きたいって言う友達いたから私の名前で行っただけだし。他のみんなも欠員出たら勿体ないし、いんじゃないって言ってたし」


野崎ちよみは負けずに下から僕を睨み付けてきた。




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