みんなの冷蔵庫(仮)2
「くららを連れ去ってどうするつもりだった?!」


その生意気な態度に我慢できなくなり、怒鳴り声と共につかみ掛かろうとすると、佐田が後ろから肩を掴み、静かに首を横に振った。


「ちょっとファミレスに行こうとしただけじゃん」


さすがの野崎ちよみも僕の尋常ではない怒り方に少し怯えた様子で、声を震わせ小さくなった。


今更しおらしくなっても遅い。

彼女みたいに面の皮が厚い奴は、生温い対応をすれば付け上がるだけだ。




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