みんなの冷蔵庫(仮)2
「そーゆーのじゃないでしょ」


今度は顔を上げてしっかりちよみの顔を見て言う。

くららの動揺が見ていて分かる。


「多分好きな人とそういう事したら、嬉しくて涙が出たりとかそんな感じなはず!」


何を必死こいて言ってるんだ、と言う内容の台詞を、大真面目な顔で力説する。

僕はくららのあまりの必死さに込み上げてくる笑いを堪え、ちよみの顔を見た。


「どうなんだ?」


半ばからかうように言うと、ちよみは軽く肩をすくめた。


「いや、実は私今までずっと好きになった人とはエッチできてないんだよね。だからわかんないや」


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