届け、この想い。
「ええ?!」
眠たかったのも束の間、
私は驚きの声をあげた。
電話の相手はお母さんで
用件は
弟の巧真が学校で倒れて
今病院にいるということ。
学校が終わったら来て欲しい
ということだった。
「失礼しました…。」
私は静かに職員室を出て
教室に戻った。
授業は進んでて
もうまとめに入っていた。
そして残り少なかった授業時間が終わり
私は帰る準備をした。
「優子っ!さっきなんだったの?」
「真夕。」
私はいつも一緒にいる真夕に
さっきのことを伝えた。
「え!巧真くんが?!」
真夕は早く帰りなと私を促した。
「じゃあ、また明日ね。」
私は真夕に手を振って
巧真とお母さんがいる
総合病院へ向かった。