届け、この想い。
ガラッ…
「巧真、大丈夫?!」
「姉ちゃん、大丈夫だよ。」
巧真は笑って答えた。
なんだ…。
もう落ち着いたのか。
お母さんも
優子慌てすぎって笑ってる。
だって心配したんだもん。
そもそも、
「倒れたって何で?」
「発作起きたから。」
あ…そうだった。
巧真は喘息持ちだ。
最近はだいぶん落ち着いていたのに。
「大事をとって2週間ほど入院だそうよ。」
入院かあ…。
私はスマホを取り出し
真夕にメールしようとした。
するとお母さんが、
「ちょっと水買ってきて。」
と言ってきた。
私は今メールしてるのにぃ~と言いながらも
病室を出た。
なんだかんだ言って
私は言うこと聞いちゃう。