【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく


「なら私はなぜ力が現れないのですか、私は…」


なおも食い下がる露李に、未琴がすうっと視線を凍てつかせる。

「それが、風花姫になることに何か関係がありますか?何であろうと貴女は風花姫。それ以外に必要なことがありますか」


「だって、いきなり…お母様、おかしいって思わないの?」


公式の場などでは欠かさない敬語が外れた。

少しでも巫女の里にいたときの母に戻ってくれたら。

そんな願いを込めて。

が、露李の願いはあっけなく散った。

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