【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく
距離、運命、誓い。
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ほわほわと次から次へと現れる人々に目を白黒させながら、守護者たちは家屋の修理に励んでいた。
「お疲れさん。大丈夫かー?」
結の労いに、はい、と返事をして後ろを振り返る。
「お前も。水無月」
「貴様に心配される筋合いなどない」
「ったく、可愛げねーなー」
「そんなものこの俺には不要だからな」
結は水無月にわざとらしくため息をついてみせ、ちらりと後ろを見た。
視線のその先には睡蓮、宵菊、星月夜。
「お前ら…」
少し複雑そうに三人を見てから、結は珍しく溜め息をついた。
「まあ、事情は後で聞く。俺たちも露李に報告しなきゃなんねーこといっぱいあるしな。てことで、資材集めんの手伝え」
びゅん、と風を切る音に乗せて近くにあった木材がそれぞれに飛んでくる。
がらがらと落ちてくるそれを戸惑いながらも受け取り、三人は頷いた。
何とも言えない表情で結はくるりと背を向け、歩きだす。
それを見つめていると、睡蓮はふっと手に持った重みが消えたのを感じた。
顔を上げると、露李が木材を抱えていた。
「姫さんっ」
「睡蓮さん、怪我してるから。負わせたのも私たちだけど…」
露李は困った顔で睡蓮の足と星月夜の腕を見、少しうつむいた。
どう接して良いか分からないのが本音だった。
怒りで闘いの場は成り立ったが、戦意も喪失しているし、事情があることが分かっている“元”敵にどうやって言葉をかければ良いのか、途方に暮れていた。
「正直、どうしたら良いか分からないんです。せめて、怪我をした人を労る位の事はさせて下さい」
「いやでも、」
食い下がろうとする睡蓮に水無月がじろりと睨みをきかせる。
「露李の言っていることに反論するなんて百億光年早いよ。黙れ」
そう言ってから露李の持っていた木材の三分の二を抱える。
「露李も疲れてるんだから」
有無を言わせない口調に、露李はまた眉を下げながらもありがとう、と礼を言う。
ほわほわと次から次へと現れる人々に目を白黒させながら、守護者たちは家屋の修理に励んでいた。
「お疲れさん。大丈夫かー?」
結の労いに、はい、と返事をして後ろを振り返る。
「お前も。水無月」
「貴様に心配される筋合いなどない」
「ったく、可愛げねーなー」
「そんなものこの俺には不要だからな」
結は水無月にわざとらしくため息をついてみせ、ちらりと後ろを見た。
視線のその先には睡蓮、宵菊、星月夜。
「お前ら…」
少し複雑そうに三人を見てから、結は珍しく溜め息をついた。
「まあ、事情は後で聞く。俺たちも露李に報告しなきゃなんねーこといっぱいあるしな。てことで、資材集めんの手伝え」
びゅん、と風を切る音に乗せて近くにあった木材がそれぞれに飛んでくる。
がらがらと落ちてくるそれを戸惑いながらも受け取り、三人は頷いた。
何とも言えない表情で結はくるりと背を向け、歩きだす。
それを見つめていると、睡蓮はふっと手に持った重みが消えたのを感じた。
顔を上げると、露李が木材を抱えていた。
「姫さんっ」
「睡蓮さん、怪我してるから。負わせたのも私たちだけど…」
露李は困った顔で睡蓮の足と星月夜の腕を見、少しうつむいた。
どう接して良いか分からないのが本音だった。
怒りで闘いの場は成り立ったが、戦意も喪失しているし、事情があることが分かっている“元”敵にどうやって言葉をかければ良いのか、途方に暮れていた。
「正直、どうしたら良いか分からないんです。せめて、怪我をした人を労る位の事はさせて下さい」
「いやでも、」
食い下がろうとする睡蓮に水無月がじろりと睨みをきかせる。
「露李の言っていることに反論するなんて百億光年早いよ。黙れ」
そう言ってから露李の持っていた木材の三分の二を抱える。
「露李も疲れてるんだから」
有無を言わせない口調に、露李はまた眉を下げながらもありがとう、と礼を言う。