【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく


何も考えられなかった。

これ以上、何も望んではいけないと分かっていたのに。

どうしようもなく、自分は弱い。


だから、


──痛い、苦しい、誰か。
  


これは一生の罪。



──誰か、助けて。



バチンッ、と弾けるような音がして痛みがやんだ。


「露李っ!!露李!!」


荒い息を吐いて薄く目を開けると、自分と朱音の間に光の塊が浮かんでいた。


五つの光だった。


「み、んな……」


「あら……繋がりはまだあったみたいですわね。露李姫の呼びかけに応えて、魂で私に抗うなんて」


面白そうにしていた朱音の目がすっと細められるのが見えた。

赤い瞳が冷たくなるのが分かった。


──ああ、ああ。



「駄目ですっ!!やめてください!!!」


訳もわからず叫んだ。

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