【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく
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 朱音の姿が桜吹雪に巻かれて消えた。

そしてそこに残ったのは。


「は!?」


結が頓狂な声をあげたのも致し方ない。


そこには──ブカブカの服を着た少女が、ぺたんと座っていた。

大きな目を丸くして、きょとんと辺りを見回している。


「え……露李ちゃん、だよね?」


文月が恐る恐る黙っている水無月に尋ねた。

露李の幼少期を知っているのは水無月だけだ。


「つ……」


「あぁ!?はっきり喋りやがれ」


「ちょっ、そんな声出したら露李先輩が怯えます!」


「こんな子供に先輩とか変な気分だ……」


理津、静、疾風が自由に話している中、水無月がふるふると震えだした。


「露李だぁああ!!」


大きく叫んで露李をぎゅっと抱き締める。

抱き締められている栗色の髪の少女はポカンとその男を眺めた。


「おにいちゃんたち、だあれ?」


子供っぽい声が守護者たちに問う。


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