【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく
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程なくして結と文月が迎えに来た。


「よーっす、露李」


「おはようございます!」


「元気だねー露李ちゃん」


「文月先輩はいつも通りですね!」


はは、と文月が笑う。


「お前元気になりすぎてねーか?」


結が呆れたように言った。


「感情を出すことは巫女の里ではタブーでしたから」


あまりの変わりように一同びっくり、である。

もともと気は強そうだなと思っていたが、昨日までのか弱い印象は跡形もない。


「まっ、元気に越したことはねーけどな!」


真っ白な歯を見せてにかっと笑う結。


「後光が差しそうですね」


「あー?何か言ったかー?」


「いえ」


この村の空は綺麗だな、と露李は目を細めた。

透明水彩の青は、何にも汚されない美しさ。

ふわりと包み込む優しさ。


「皆さんたちみたいです」


「何が俺たちみたいなの?」


呟きはしっかりと聞き取られていた。


「優しい色だな、と思いまして」


文月が分からない、と言うように微笑む。


「皆さんの優しい感じです。こう、包み込むような」


手をチューリップの花のような形にして説明を加える。

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