【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく
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「そういえば先輩達って夢とかあるんですか」
参道を歩きながら露李が訊ねた。
「お?急に何だよ」
「唐突だね」
「今日のガイダンスタイムで『将来の夢』についての作文の宿題が出されたんです」
「ガイダンスタイムぅ?」
「先輩たちの時は無かったんですか?」
結の反応からするとそう考えるのが妥当だ。
「無かったぞそんなもん」
「あったよ結。全く記憶力悪いなぁ」
たまに文月先輩は黒くなるよね。
スルーが賢明だ、と露李は話を進める。
「なかなか思いつかなくて。巫女になるのが神影家でしたけど、夢と言うよりしきたりでしたから」
「俺も何て書いたかは覚えてないけど、結のなら覚えてるよ」
文月がにっこりと笑う。
「わあ、何ですか何ですか」
「何か、余計なこと言うんじゃねーぞ文月」
疑わしげに結が文月を睨んだ。
「確か『大きくなる』だったよね」
さらっと爽やかに言ってのけた文月に対し、結は真っ赤だ。
露李の喉は笑いを噛み殺そうとして異音を奏でている。
「笑うんじゃねー!」
「だ、だって結先輩、それ将来の夢よりか、」
「願望だよねぇ」
「うるせーなー!良いだろ別に!つーか身長のこととは限らねーだろ!」
文月と露李がまじまじと結を見つめる。
「他に、何かある?」
「そっ、それはだな……その、器とかじゃねーのか?」
「先輩、それ言外に俺の器は小さいって言ってますよ」
突っ込んだ瞬間。
「痛っ!」
「生意気な後輩には天罰が下ーる!」
露李の頭を結がグリグリと拳で圧迫する。
「先輩いつから天になったんですかっ」
「結先輩様だからなー!」
「何ですかそれ無理矢理すぎです!」
「あーもううるさい。いっそ二人で昇天したらいいのに」
間に挟まれた黒い言葉に寒気を覚えた結と露李はすぐさま押し黙った。
文月が一番怖い、と悟った露李だった。
「そういえば先輩達って夢とかあるんですか」
参道を歩きながら露李が訊ねた。
「お?急に何だよ」
「唐突だね」
「今日のガイダンスタイムで『将来の夢』についての作文の宿題が出されたんです」
「ガイダンスタイムぅ?」
「先輩たちの時は無かったんですか?」
結の反応からするとそう考えるのが妥当だ。
「無かったぞそんなもん」
「あったよ結。全く記憶力悪いなぁ」
たまに文月先輩は黒くなるよね。
スルーが賢明だ、と露李は話を進める。
「なかなか思いつかなくて。巫女になるのが神影家でしたけど、夢と言うよりしきたりでしたから」
「俺も何て書いたかは覚えてないけど、結のなら覚えてるよ」
文月がにっこりと笑う。
「わあ、何ですか何ですか」
「何か、余計なこと言うんじゃねーぞ文月」
疑わしげに結が文月を睨んだ。
「確か『大きくなる』だったよね」
さらっと爽やかに言ってのけた文月に対し、結は真っ赤だ。
露李の喉は笑いを噛み殺そうとして異音を奏でている。
「笑うんじゃねー!」
「だ、だって結先輩、それ将来の夢よりか、」
「願望だよねぇ」
「うるせーなー!良いだろ別に!つーか身長のこととは限らねーだろ!」
文月と露李がまじまじと結を見つめる。
「他に、何かある?」
「そっ、それはだな……その、器とかじゃねーのか?」
「先輩、それ言外に俺の器は小さいって言ってますよ」
突っ込んだ瞬間。
「痛っ!」
「生意気な後輩には天罰が下ーる!」
露李の頭を結がグリグリと拳で圧迫する。
「先輩いつから天になったんですかっ」
「結先輩様だからなー!」
「何ですかそれ無理矢理すぎです!」
「あーもううるさい。いっそ二人で昇天したらいいのに」
間に挟まれた黒い言葉に寒気を覚えた結と露李はすぐさま押し黙った。
文月が一番怖い、と悟った露李だった。