クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
「…つまり、命に問題とかはないんだよね?大丈夫なんだね??」
「……ぁあ、容態は悪くないって言ってたけど、、」
「じゃあ、大丈夫だね。
着替えだったよね?とりあえずそれを用意してから病院に行こう。
飯用意してたんだよね、火は?付いてない?」
情けないことに、俺は色々と戸惑ってて大体青に従って着替えを用意してたんだ。
…それでもやっぱり戸惑いは隠せなくて、着替えを用意してる時、父さんの部屋に積んであったものを崩してしまった。
「うわっ、やべっ!」
…急いで崩れた書類を直したが、書類と書類の間から1枚の写真が見えた。
基本、写真を持たない父が書類の間に置いているのが意外で、思わず写真を抜きとった。
「…え、、?」
思わず目を見張り、声が漏れた。
それを聴いた青も近づいてくる
「白?どうした??
…写真?」
俺の手元を見て首を傾ける
でも、俺はそれを気にすることはなく、ただただ写真を凝視していた。
…その写真には父と母、赤ちゃんの頃の俺、そして俺の隣にはもう1人の赤ちゃんが映っていた。
これが赤ちゃんの頃だから、ただ知り合いの子供とだとも考えられるだろう。
…それでも、俺はそんな考えが浮かばなかった。