クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
それから俺は落ち着きを取り戻し、病院へと着替えを届けてから、家へと戻ってきた。
「…で?どうするの??」
「……その前に、この子供のこと考えて見たんだけど、、」
「ああ、白と写ってた。」
「そ。…なんか当たって欲しくない事しか思いつかなかったんだけどさ」
「…いいよ。一応、ヒントになるかもしれないし。」
「……この子供さ、俺の双子じゃないかな。タオルがピンクだから姉か妹で、
ってゆうのが俺の考え。」
当たって欲しくない。
だってそれが本当なら、
「…ちょ、ちょっと待ってよ!
それなら、その子は何処に居るのさ!!
いないってことは捨てたってことになるじゃん!
そんなのっ」
"ありえない"。
そりゃあそうだ。
俺もこの考えを浮かべた時にそう思った
でも。
「父さんはまだしも、母さんならすると思わないか?
実際、俺らのことも後継者としか思ってない。
父さんの組のあとを継ぐなら男だろ?
この子供が女なら、"必要ない"。
そう考えないか?」
「っ……」
否定したくても出来ない。
実際あの女ならする可能性の方が高いんだ
父さんと結婚したのだって、金目当てだろうな。
それなのに、子供に、しかも"必要ない女の子供"に金など掛けることは無駄としか考えていない。