クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
夜明青 side
青「…だけど、戸籍にその子供はなかった。
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普通ならそれできょうだいではないと思い、違う可能性を考えるだろう。
それでも、僕らはきょうだいだと確信していた
「…戸籍にないのは、元々捨てるつもりで産んだから。
捨てるなら戸籍なんてない方が捨てやすいし、もしもその子供が見つかったとしても、戸籍が無ければ違うと言える。」
「だろうね。
でも、戸籍がないなら今度は何処を調べる?
名前さえ分からないし、そもそも付けられたかどうかも分からない。」
「……せめて名前が分かれば情報屋にでも聞けるんだけどな。」
名前も、容姿も分からないんじゃ、探しようがない
元々期待はしていなかったが、初っ端から壁にとぶつかった。
「………あっ!」
そうだ!これなら!!と色々考えていた頭をバッとあげて白へと顔を向けた
突然声をあげた僕に白はなんか思いついたのか?と首を傾けた。
「ほら!母子手帳に生まれた時の看護師や医師が書いてあるでしょ!?
その人たちの住所を情報屋に教えて貰って聞きに行けば!」
名前がわかるかも!!
十数年前だからその病院にいる可能性の方が低いし、名前で探してもらうなら情報屋に頼んだ方が早いし。