クロ * Plan of betrayal * Ⅲ
「僕たちは僕たちが出来る範囲で姉ちゃんを探す。」
どんなに危険なことでも、姉ちゃんがあったことよりは全然だ。
「父さんは何か新たな情報が入ったら教えて欲しい。
…それ以外は何も口出さないで。
犯罪だけはしないから」
………そして、僕たちは時間が許す限り県内を走り回った。
手がかりなしで探して2年。
僕が中2、白が中3
僕たちは族を作ることを決めた
思い切り表の普通の生活より、そっちの表世界の方が情報が集まると思った
だから僕たちは白牙と黒鬼を作った。
元々、護身用に空手を習っていたし、軽く路地裏等で喧嘩をしてみたが、普通にいけた
だから、僕たちは喧嘩で有名だった北と東に行った。
僕たちが別れたのは、少しでも情報範囲が上がると考えたから。
白は北で僕は東。
白は高校入学と同時に白学を受験した
僕は転校はしなかったが、ちょくちょく東へ行き、仲間を集めた。
そんな日々が続いて数ヶ月、僕たちは白牙と黒鬼を創った。
僕たちが生まれ育ったのは中央で、実家もこのすぐ近くだ
だからブルースターのことも知っていたし、入ることだって出来た。
それでもそれをしなかったのは、下っ端だと情報が集まらないと考えたからだ。
どうしても、幹部クラスじゃないとダメだった
……族を創って1年半、わかった情報は"黒がこの世界に関わっている"ということだけだ。